臨済宗とは
日本における禅宗の三大宗旨「臨済宗」「曹洞宗」「黄檗宗」のうちの一派で、本山を建仁寺に定めています。
唐の達磨大師から数えて11代目の祖師と言われている臨済義玄を開祖とし、宋に渡り学んだ栄西によって、鎌倉時代に日本に伝えられました。
臨済宗という名称も臨済義玄から取られています。
日本の臨済宗は栄西を開祖とし禅宗の中でも中国の禅の思想を色濃く伝えています。
臨済宗では、師から弟子への悟りの伝達(法嗣)を重んじます。
臨済宗の禅は、「看話禅(かんなぜん)」と呼ばれ、師匠が「公案」という呼ばれる問いかけを行い、弟子がそれに答えてやりとりを行います。
そんな師匠から弟子への悟りの伝達を法嗣と呼びます。
現在の日本の臨済宗は、天竜寺派・相国寺派・建仁寺派・南禅寺派・妙心寺派・建長寺派・東福寺派・大徳寺派・円覚寺派・永源寺派・方広寺派・国泰寺派・仏通寺派・向岳寺派の一四寺派、および相国寺派から分かれた興聖寺派から構成されます。
当社でご案内させていただいている御尊影軸は、妙心寺派の軸です。
妙心寺派は1337年に、関山慧玄により始まりました。
京都の妙心寺が本山となっており、末寺3400余ヵ寺(全体の半分以上)を持つ臨済宗最大の宗派です。